ネズミ講とフォルスクラブの異なる点は労働対価だ

【○○は儲かるという言葉の罠】
「○○は儲かるからやってみない」
という言葉はよく聞くでしょう。
その多くは事実ですが、
対価として支払うコストが明記されていないことが多いです。
例えば、
「コンビニでアルバイトとして働くのは儲かる」
のは事実です。
少なくとも時給分の給料は確実に貰えます。
しかしこの言葉だけでは、
コンビニのアルバイトがどれだけ苦労するか分からないでしょう。
額面通りに言葉を受け取るのではなく、
その奥にどんな真意が隠されているのか見抜く力が必要です。

【ネズミ講とフォルスクラブの販売方法は違う】
フォルスクラブの販売方法は①公式サイトからの購入と
②販売員による訪問販売の2種類がありますが、
以下は②のみに言及して紹介します。

ネズミ講とフォルスクラブの販売方法は
似ているようで大きく異なります。
一言で説明するなら、
支払うべき労働対価が根本的に異なるのです。
まず、一般的なネズミ講は違法なものが多いでしょう。
事実ネズミ講は違法です。
そしてネズミ講に類似しているものにマルチ商法があります。
こちらはセーフです。
しかしマルチ商法もちょっとやり方を間違えたら、
ネズミ講となってしまいます。
そしてネズミ講のせいで、
友情や家庭が崩壊してしまう事態へと発展してしまいます。

正しいマルチ商法を行うのは非常に難しいです。
ちょっと油断するとネズミ講のように被害者を増やすだけとなります。
そもそも商売はwin-winの関係でないといけません。
フォルスクラブを売るなら、
必ずフォルスクラブを欲しがっている人だけに売る必要があります。
無作為に販売してはいけません。
マルチ商法が違法扱いとして認知されているのは、
そういったマーケティングが全く出来ていないからです。
しかしこの情報収集はそう簡単に出来るものではありません。
1万人に訪問販売しても、買ってくれるのは3人だけかもしれません。
また訪問販売は相手の時間を奪うものです。
夕ご飯作りの時間にノーアポで飛び込み営業しても、
相手は忙しくて対応できません。
玄関まで足を運ぶといった短い時間を奪われることを嫌う方は、
決して少数ではありません。
相手に不快な感情を与えずに訪問販売を行うのは、
最上級のテクニックだと言えます。
マルチ商法や訪問販売、電話営業が問題視されているのは、
そうしたテクニックを身に付けていない方が
大多数を占めているからかもしれません。

なお、実際のネズミ講はマーケティング調査をしていることが多いです。
ただしそれはピラミッドの頂点のみの場合がほとんど。
そして「こいつならネズミ講で騙せる」
という意識でもって売るケースが大半。
騙す前提で売るからこそ、ネズミ講は違法なのです。

【欲しい人に売るのが商売の基本】
フォルスクラブを売る仕事は儲かるでしょう。
ただしそれは数十年の修業を積んだ場合の話かもしれません。
年収1000万円を稼ぐ超一流の営業マンでしたら、
きっとフォルスクラブを売る仕事で儲けられるでしょう。
しかしそうした方はほとんど居ません。
むしろそんな実力があるのなら、
私営のフォルスクラブ訪問販売員などやらずに
普通にフォルスクラブの正社員として就職した方が良いです。
それくらいの実力を持つ営業マンはフォルスクラブに限らず、
どの企業も喉から手が出るほど欲しがります。

一方で、一般的なマルチ商法や
ネズミ講(←ピラミッドの頂点以外)は
マーケティング調査をほとんどせず、
サブマシンガンのように適当に訪問販売することが多いでしょう。
下手な鉄砲数打ちゃ当たるという精神でもって、
フォルスクラブを携えて各家庭に足を運ぶことが多いと思います。
フォルスクラブが売れる場合はそれでも良いかもしれませんが、
友情は確実に崩壊するでしょう。
その場限りの販売スタイルなので、
マルチ商法やネズミ講は現実的な商売とはあまり言えません。
商売とは信用で成り立つものであり、
それをないがしろにしては、先は何一つないのです。

【どんな仕事も労働対価を支払えば儲かる】
どんなことにも言えることですが、
楽して稼げる商売はありません。
ネズミ講は楽して稼げますが、
だからこそ法律によって禁止されています。
そもそもネズミ講で儲かるのは売る側のみだけで、
買った側は100%損をします。
本来こうした商売を国が規制するのはおかしいことですが、
騙されて買う方が多すぎることから、
国が規制することになったのです。

不動産投資も儲かると評判ですが、
それは事前の情報収集から、
適切な運営方法を行って初めて儲かることが出来ます。
その情報収集は勉強期間を含めて
最低でも10年は必要かもしれませんよ。
最低でも過去20年間の関東の地価すべてを
暗唱できるくらいの知識量は欲しいかもしれませんね。
情報収集だけでなく分析力も必要であり、
そうした知識を入手してから
始めて不動産投資に手を出すべきと言われています。

フォルスクラブを販売する場合も一緒でしょう。
流石に10年の修業は不要ですが、
どういった層がフォルスクラブを欲しがっているか
事前に情報収集した方が良いでしょう。
マーケティング調査だけでなく、
営業トークの技術を身に付けることも重要ですよ。
少なくとも「友人だからフォルスクラブを買ってくれる」
という考えは甘すぎです。
そもそも友人や家族を100人単位で持つ方は少数です。
最初の1年は友人や家族に対して売るのもありですが、
2年目以降は新規開拓していく必要があります。
フォルスクラブの私営営業マンになるのでしたら、
そのあたりのこともきちんと考えてからなりましょう。
フォルスクラブの私営営業マンになるのは、
アマゾンで購入ボタンを押すくらい簡単なことでしたが
(※最近はなる条件が極端に厳しくなりました)、
実際に稼げるかどうかは
「コンビニ経営」くらいの難解さになります。

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