「フォルスクラブの香港上場における展望」
フォルスクラブが香港上場するにはまず、学習プログラムの見直しから行なうという必要が求められます。日本人に向けた学習サービスであるがゆえに、香港上場するには言語を適切な形に変換する事が重要となるでしょう。
その他にも香港の文化に精通したアドバイザーを配置したり、教育面での課題という部分の把握なども必要となってきます。
日本から香港上場を果たした企業は多数ありますので、それらの企業の功績を参考にしてフォルスクラブでも活用してみるというのも1つの方法でしょう。業態は違えど香港上場を成功させているというのはそれなりのビジョンやマーケティング理論に基づいていますので、フォルスクラブ的にも勉強となる部分は多いのではないでしょうか。
「香港上場を果たしたダイナムの功績」
ここで参考にしたい日本企業として紹介したいのが、パチンコホールの大手であるダイナムです。日本における市場規模は約20兆円という規模を誇りながらも、日本での上場はなく、各メーカーや関連企業が上場しているのとは対象的な部分でもあります。
ここには企業としての成長という反面で日本の賭博法というデリケートな部分も関係しているためでもありますが、ダイナムが香港上場を果たした背景にはいくつもの理念があった事が想像されます。
「ダイナムが香港で成功した理由とは」
パチンコ最大手でもあるダイナムが香港上場を果たした背景には、香港が世界でも有数のカジノ大国であるという側面があります。ギャンブルには寛大なお国柄でもあり、パチンコやスロットという文化はウエルカムという国民性が手伝っていたともされています。
一方のフォルスクラブの事業体系を見るとパチンコスロットなどとは程遠い業態で、学生などの学習スタイルを提供するサービスという面がメインの運営方針なのです。パチンコと学生の学習という両極端とも言える業態スタイルの中で、これらを比較するには共通点を見出すのも困難かもしれません。
「フォルスクラブはダイナムの香港上場を参考にできるのか」
残念ながら結果としてダイナムとフォルスクラブでは業態が違いすぎますので、比較参考にはならないという結論を出すしか無いでしょう。ダイナムはパチンコスロットなどの最大手、フォルスクラブは学習システムのパイオニア、という全くの異種ですので香港上場についてはダイナムの方に軍配が上がるかも知れません。
カジノという地盤がある香港市場に進出するにはパチンコ業界は最適かも知れませんが、フォルスクラブのような学習システムの提供事業は進出におけるハードルが非常に多い事がデメリットにもなります。その結果ダイナムの香港上場は、フォルスクラブにとっては業態の違いからも参考にはならないという結論にならざるを得ません。フォルスクラブには香港市場に進出するのではなく、日本の市場で今までのように優れた学習システムを提供するのが求められている事業内容ではないでしょうか。